先日、Dから始める撤退戦様のブログにて、私のブログを紹介して頂きました。ありがとうございます。以下URLです。

https://mmawari.hatenablog.com/entry/2019/01/25/034953


 今回は、文系大学院やそこでの研究で得たものが、仕事をする上で役立っているかなと感じることを書きます。とはいえ、就職してから半月しか経っていないので、いつか続編を書くかもしれません笑。職種によって仕事内容は異なりますし、大学院の研究テーマによっても研究手法が異なるので、今回書く内容は個人的経験として軽く読んでもらえればと思います。

 私が大学院を出たことで、仕事がやりやすくなると考える点は主に、


①事務作業が早くなった

②情報収集力が上がる

③スケジュール管理力が身につく

④部署配属の希望が通りやすくなる(?)


4点だと感じています。


①事務作業が早くなった

 研究テーマによっても異なりますが、文系大学院生は文献で沢山の文章に触れており、表作成やレジュメ作りに慣れている人も多いでしょう。こうした作業や文章校正などは、文系大学院生が効率良く行えるものだと感じます。


②情報収集力が上がる

 文系大学院の研究では、資料(分野によっては文献だったり史料だったりしますが、以下資料で統一します。)を読むのに加えて、それらを探すことにも労力を費やします。図書館やインターネットで資料を探す他、調査で国内外に赴いたりした大学院生も多いでしょう。ノウハウやマニュアルが無い中で、一から情報を探すことや、調査のために様々な人に打診し資料を手にした経験は、働く上で活かせるものだと感じます。


③スケジュール管理力が身につく

 文系大学院生は、大学学部生までと異なり、宿題や課題はほとんど出ませんし、時間割のような「この時間にこれをする」と決める時間の縛りもほぼありません。(文系大学院にコアタイムなどがないことは、以前書いた記事「文系大学院と理系大学院の違い」をご覧下さい。)このような生活で、23年をかけた研究のスケジュールを立てる必要があるのです。

 周囲にやることを指図されずに、何年も先を見通して研究ペースを保つのは決して簡単なことではありません。自身の大学院生活を振り返っても、自らを律して計画的に研究を進めたとは言い切れないのが本音です。    

 ただ、仕事で長期間取り組む業務や、業務を複数並行して行う場合のペース配分も、上司が細かく教えてくれるとは限らないでしょう。大学院で自らの研究スケジュールを管理した経験は、効率良く仕事を進めるのに多少なりとも役立つと考えています。


④部署配属の希望が通りやすくなる(?)

 企業の中には、大学院生を採用する際、学部生よりも「学問に取り組んだ経験・専門性」を高く評価する所もあります。そのような企業であれば、大学院生の研究や経験に即した配属・仕事の割り当てがされる場合があります。



これらに加えて、「研究を長時間座ってしていたので、長時間のデスクワークに慣れている」ことや、人によっては、大学院を出たことで


⑤プレゼンや文章作成が得意になる

という人もいるかもしれません。ゼミなどでの発表機会が多い人、論文執筆や研究費申請などで文章を書く機会が増えた人は、このように感じるでしょう。ただ大学院によっては、大きな発表物・提出物が修論1本だけの所もあります。そのような大学院では、毎月のようにレポートを書いていた学部生の時のほうが、プレゼンや文章を書くのをやりやすく感じられるかもしれません。


2019.12.13追記

本記事は、アカリクアドベントカレンダーに掲載されたものです。

  

https://adventar.org/calendars/4166